梧桐彰著『小さな企業がすぐにできるセキュリティ入門』

gihyo.jp

発売されるとの情報を某SNSで得て、発売直後あたりに買っていましたが、やっと目を通すことができました。

ITや情報セキュリティに関する知識の(あまり)ない方が初めて読む情報セキュリティに関する書籍として、おすすめできるのではないかと思います。

全体的に平易な文章で書かれていますし、読み進める上で登場する語句についてもできるだけわかりやすく表記された解説が加えられています。
ポジショントーク色が強いと感じる部分もありましたが、想定される読者層を考えるとそれはそれでありだとも思いました。
「小さな企業がすぐにできるセキュリティ」という、タイトルのとおりの書籍ではないでしょうか。

ただ1点、私なりのポジショントークの側面も含んでいるのですが、「法律関係の問題になりそうな場合には法テラスに相談を」という旨の記載がありまして……。
色々言いたいことはありますが、一番重要な点だけ述べておくと、(あくまで個人的な認識ではありますが)弁護士でも少なくない方が本書が対象とする読者層に該当するかと思いますので、万一そのような問題が生じた場合には、情報セキュリティに関する知識のある弁護士を探すべきだと思います。